「涙のゴールの心だ」 その2
前回の続編です
双子の息子達もいよいよ、中学になる前の、ジュニアー時代の最後の招待試合で
私の心に、少し変化が生まれる出来事がありました。
6年生だけで24名いたチームでした。その中のK君は1年生からチームに入っていたが
6年生までの公式戦は一度も、出番がありませんでした。
その子の、お父さんは若くして亡くなられ、
お母さん一人で二人の子供を育てられていました
6年生の長男K君は、とても明るく、チームメイトからも好かれていました。
お母さんは、仕事の合間を縫ってでも、公式戦 練習試合 地域の大会も
応援に来られていました。練習試合や地域の大会には 時々途中からFWとして
出番が回って、お母さんは両手を握り締めながら、息子のプレーだけを
追い続けられていました。 とても優しいお母さんでした。
しかし6年間で一度もゴールはありませんでした。
ジュニアー時代でサッカーを辞める事も、本人は決めていたそうです
そして、最後の招待試合で、監督がK君を先発FWとして起用しました。
完全なワントップ状態のシステムだった事をよく覚えています。
試合では、何度も決定的な場面を外し0-0のまま後半残り5分の時でした
相手キーパーがゴールキックをミスして、FWのK君の足元にボールが・・・
彼はドリブルもせず、思いきって振り抜いた右足のボールは
キーパーの頭をフワリと越して、ジュニアー時代の最初で最後のゴールとなりました
チームメイトはみんな駆け寄り、手荒い祝福をしてくれました。
そして彼が、お母さんの方を見て両手を上げて喜んでる姿を、よく覚えています。
私は、近くにいたお母さんの方を見たら、・・・・・・・・・
両手を顔に当てて、ボロボロ涙を流されて 傍にいた他のお母さんたちが
「やったね すごかったね」と、もらい泣きしていた光景を忘れる事は出来ません。
私は、自分の子供が今までにゴールしてきた喜びと
K君のゴールは親として全く違うものでした
私は、その時、親の思いと子供の思いは違うのではないか?
K君がゴールした時、お母さんの姿を探す姿を見て
そんな事を感じた瞬間でもありました。
そして中学サッカーになって、自分の考え方が一変する事が起きました。
続編は次回になります。 「アホな自分に目覚めます」
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